
シケン工業株式会社
伊藤 康博 様代表取締役
私たちの仕事への理解があるので、
チームとして信頼しています
地質調査の重要性をちゃんとわかってくれている

T&Sさんと初めて仕事をしたのは、2015年11月、小美玉市での太陽光発電施設開発の案件でした。お互い付き合いのある建築設計事務所の社長さんの紹介でしたね。施設計画では、雨水を外に排水するのではなく地面に染み込ませるという設計が求められていて、その土地がどの程度雨水を吸収するかという試験・解析を私たちが担当しました。
私たちのような地質調査の会社というのは、T&Sさんのようなお客様が土地開発をするとき、事前にボーリング調査、平板載荷試験、環境調査などをしてその結果を解析し、その土地の地盤や土壌の状態について報告するのが仕事です。
調査結果によっては、開発計画の変更や中止が求められることもありえます。私たちは客観的な調査結果を出していくだけなのですが、開発側の思惑と外れた結果になった場合、なかなか納得していただけないお客様もいて、そのときは説明に苦労しますね。

T&Sさんは、測量や地質調査は設計をする上で必須だということを知っていて、私たちの仕事の意味や流れをちゃんと理解してくれているので、とてもやりやすいですね。
幸いT&Sさんも私たちとはやりやすいと言ってくれていて、今では鈴木社長と「○○の現場なんだけど」「え、その話聞いてないですが」「え、そうだっけ」なんてやりとりが起こるほどたくさんの案件をこなしてきました。年間10件以上、多いときで数十件といったところでしょうか。
図面を見せていただいて、開発の内容をざっくり言っていただければ、今までの事例や実績からどんなことをやっていくのかだいたい想像ができます。調査をして成果物をまとめるにあたってもやりやすく、非常に助かっています。
一つひとつの業務に対する真面目さが強み

鈴木さんの第一印象は「すごいまじめな方」でした。仕事を趣味にしているわけではありませんが、残っていると落ち着かない、仕事をやっている方が安心感があるというところがお互い似ているかもしれません。
スタッフさんともよくやりとりをさせていただき、一つひとつの業務自体を真面目にやってらっしゃる会社だなあ、T&Sさんに頼めばまちがいない、という印象をもっています。
特に印象に残っている現場があります。前に言ったのとは別の太陽光発電施設で、造成前の山の中で地質調査をしたのも印象深いのですが、施設の完成後、盛土の一部が崩れたのです。私たちの調査結果に基づいてT&Sさんが盛土を禁止した場所に、建設業者が現場判断で盛土をした結果でした。
修復・改善方法についてT&Sさんから相談を受けた私たちは、改めて崩れた現場の地質調査・解析を行い、再び崩れることのないような修復をお手伝いできました。T&Sさんが私たちの仕事の大切さをわかってくれていること、そしてT&Sさんの仕事に対する真面目さを再確認できた現場だったと思います。
これからも「顔が見えるチーム」の一員として

T&Sさんと仕事をしていてよく感じるのは「顔の見える仕事のありがたさ」です。例えば太陽光関連では、鈴木さんや私、測量会社やコンサルの担当者など開発にかかわる人たちを集め、泊りがけで忘年会をやるのが通例です。
世の中にはさまざまな開発現場がありますが、普通はかかわる人たちの間には図面や書類が行き来するだけで、直接顔を合わせることはあまりないのです。鈴木さんはそうした機会をつくることで「顔が見えるチーム」をつくっているのでしょう。お互いを知っていれば「この測量図は……ああ、あの人が描いたのか」とわかる。このことはやりやすい仕事、いい仕事をするために大切なことです。
お互いのことがよくわかっているT&Sさんは、私たちにとってありがたいお客様です。今後も「顔が見えるチーム」の一員として常に仕事がいただけるような会社の体制を整え、お互いに尊重できるような関係を築いていきたいと思います。